【目次】
1.どんなタイプがある?アウトドアチェアの種類
2.キャンプスタイルで選ぶ
3.機能性で選ぶ
4.迷ったらとりあえずコレ!オールマイティなアウトドアチェア5選
5.まとめ
はじめに
アウトドアチェアにはさまざまな種類があるため、どのように選べばよいのか迷ってしまうでしょう。キャンプのスタイルや機能ごとによってアウトドアチェアの選び方は異なってきます。本記事ではアウトドアチェアのさまざまな選び方について詳しく解説しているため、ぜひアウトドアチェアを選ぶ際の参考にしてください。
1.どんなタイプがある?アウトドアチェアの種類
アウトドアチェアには、以下のような種類があります。
- ローチェアタイプ
- ハイチェアタイプ
- ベンチタイプ
- スツールタイプ
- リクライニングタイプ
機能性やデザイン、持ち運びのしやすさなど、さまざまな要素を考慮して選ぶことが大切です。
■ローチェアタイプ(あぐらチェア)
ローチェアは、座面が低く地面に近く、リラックスして座れるのが特徴のロータイプのアウトドアチェアです。
立ち上がるのが少し億劫になるほど座り心地を重視し、深く座れるようなデザインが多く見られます。
そのため、座面が広く設計されており、あぐらをかくことも可能です。
椅子の高さは30cm前後で設計されており、小さなお子さんでも簡単に登って座れます。
また、低い椅子はテントの中で座っても空間を圧迫しません。一般的なローチェアの構造は折りたたみ式で、広げると背もたれでしっかりと体を支えてくれます。
テント内で使う場合は、座面が回転するタイプを選ぶと、快適に過ごすことができます。
■ハイチェアタイプ
ハイチェアは、座面高が40cm以上と高く設計されており、立ち上がりやすいのが特徴のアウトドアチェアです。
背もたれや肘掛けがあることで、全身をバランス良く支えてくれるため、長時間座っても疲れにくく快適に座れます。
また、ある程度の高さがあることから、テーブルを囲んでダイニングチェアのように利用することも可能です。
一般的なハイチェアの構造は折りたたみ式で、中には収納ポケットが付いている便利なタイプがあります。
■ベンチタイプ
ベンチは、2、3人が座れる長い座面があるアウトドアチェアです。背もたれがついているタイプと背もたれがついていないキャンプコットタイプの2種類があります。
1人用のアウトドアチェアとは異なり、座面の下が収納スペースになったり座面の上に荷物を置けたりなど、座る場面以外でも活躍するのが特徴です。
また、座面高はローチェアと同じく30cm前後のものが多く見られます。一般的なベンチの構造は折りたたみ式ですが、中には組み立て式の場合もあります。
折りたたみ式は簡単に組み立てられるものの、持ち運ぶ際のスペースを考えなくてはいけません。
一方で、組み立て式はコンパクトにして持ち運べるものの、組み立てるのが大変といった特徴があります。
■スツールタイプ
スツールは、座面が平らで背もたれのない1人用のシンプルなアウトドアチェアです。
軽量とコンパクトさを重要視された設計であるため、持ち運びが簡単で場所も取らず、どんなキャンプシーンでも活躍します。
また、スツールは木製やアルミ製、プラスチック製など、さまざまな種類があるのも特徴です。
素材によっては、足置きやサイドテーブルなど座る以外の利用もできます。さまざまな素材で作られることもあり、デザインも多岐に渡ります。
一般的なスツールの構造は折りたたみ式なコンパクトチェアであるため、キャンプ以外にも運動会やピクニック、釣りといった他の場面での利用も可能です。
■リクライニングタイプ
リクライニングチェアは、背もたれの角度が調節でき、リラックスした姿勢で過ごせるのが特徴のアウトドアチェアです。
座面が広く全身を支えてくれ、クッション性が高いため、長時間座っても疲れにくいのが特徴です。
さらにリクライニングの中には、足を伸ばしてくつろぐことができるフットレスト付きのタイプもあります。
フットレスト付きのタイプは、横になって過ごせるため、より一層リラックスした姿勢で過ごすことが可能です。
中には、快適すぎて室内でリクライニングチェアを使っている人もいます。
また、背中全体を支えてくれるため、リクライニング式のハイバックチェアを利用するのがおすすめです。
一般的なリクライニングの特徴は折りたたみ式ですが、中には組み立て式のリクライニングも存在します。
2.キャンプスタイルで選ぶ
キャンプにはさまざまなスタイルがあります。キャンプのスタイルごとに向いているアウトドアチェアは異なります。
- 大人数で楽しむキャンプスタイル
- 大人だけでゆっくり過ごすキャンプスタイル
- グランピングのキャンプスタイル
- ミニマリストのキャンプスタイル
- アクティブに動きたいキャンプスタイル
- 地べたにそのまま座るスタイル
それぞれのスタイルに合わせて、自分好みのアウトドアチェアを見つけましょう。
■大人数で楽しむキャンプスタイル
家族やグループなど大人数で楽しむキャンプスタイルの方は、2、3人が座れるベンチタイプのアウトドアチェアがおすすめです。
ベンチタイプは、皆で会話を楽しんだり食事を共有したりするのに最適で、個別に椅子を購入するよりも狭いスペースで座れる場所を作れます。
数人で並んで座れるため、子供を手が届く範囲で見守れるのも特徴です。
また、キャンプコットタイプは体を支えてくれる背もたれはありませんが、その分横になりやすいです。子供が疲れて寝たいときなどに活躍します。
■大人だけでゆっくり過ごすキャンプスタイル
夫婦やカップル、複数人の大人だけで楽しむキャンプには、ローチェアのアウトドアチェアがおすすめです。
ローチェアは座面が低く、リラックスして座れるのが特徴で、大人だけのゆったりしたキャンプとの相性が合います。
また、キャンプで焚き火をする方にもおすすめです。座面が低いことで焚き火チェアとして利用することもできます。
■グランピングのキャンプスタイル
大型のテントを使うグランピングスタイルの方には、リクライニングタイプのアウトドアチェアがおすすめです。
グランピングをする方は、快適さとゆったりとした空間を求める方が多いでしょう。
広々とした大型のテントを活かしてゆったりした空間を作るには、リクライニングできるチェアが最適です。
■ミニマリストのキャンプスタイル
キャンプフェスに参加したりツーリングでキャンプに行く人は、スツールタイプのアウトドアチェアがおすすめです。
なるべく荷物を減らしたい人やソロでキャンプによく行く人にもスツールタイプのアウトドアチェアは適しています。
スツールタイプのアウトドアチェアは、小さくて軽量であるため、バイクなどの車両でも楽に持ち運びができます。
■アクティブに動きたいキャンプスタイル
キャンプ場でペットや子供の面倒をみたり遊んだりする人には、ハイチェアのアウトドアチェアがおすすめです。
ローチェアとは異なり立ち上がるのが楽なため、よく動き回るアクティブなキャンプスタイルの人に適しています。
とくに小さい子供がいる家庭はハイチェアを選ぶと楽に動き回れるため、ストレスフリーなキャンプを楽しむことができます。
■地べたにそのまま座るスタイル
シートを敷いて、そのまま地べたに座る人は、アウトドアチェアを購入する必要がありません。アウトドアチェアを購入しないと、荷物が少なくなり移動が楽になります。
また、椅子に座れない小さい子供がいる家庭には、地べたに座るスタイルがおすすめです。子供をシートの上で遊ばせることで、面倒が見やすくなります。
どうしてもアウトドアチェアを利用した場合は、脚がないグランドチェア
や座椅子購入がおすすめです。
3.機能性で選ぶ
アウトドアチェアは機能別に選ぶこともできます。機能で選ぶ際は、以下の選び方を参考にするのがおすすめです。
- 持ち運びやすさ
- 耐荷重
- フレームの素材
- 座面の素材
- 付属品や形
■持ち運びやすさ
アウトドアチェアには、折りたたみ式と組み立て式といった2種類の構造があります。
折りたたみ式は開くだけで椅子になり、設置するのが簡単な構造で、キャンプ初心者におすすめのアウトドアチェアです。
ただし、折りたたむだけで長さなどのサイズは変わらないため、持ち運びの際にスペースを取ることがあります。
一方で、組み立て式はポールと座面が分解されていて、パーツを組み合わせることで椅子になる構造です。
パーツごとに分解されているため、かなりコンパクトに運べるといったメリットがあります。
一方で、折りたたみ式とは真逆で組み立てが大変です。とくに子供連れの方は、一旦子供から目を離さないと組み立てられず、あまり向いていません。
そのため、スムーズにキャンプが進められるキャンプ中上級者におすすめのアウトドアチェアです。
■耐荷重
アウトドアチェアには耐荷重が設定されており、自分の体重を考慮して選ぶ必要があります。
一般的なアウトドアチェアは、耐荷重80kg程度に設定されている場合がほとんどです。
そのため、体重が重い方や家族で共有する場合などは、より高い耐荷重を持つチェアを検討しましょう。
耐荷重については、商品説明やレビューをしっかりとチェックしておくことが大切です。
■フレームの素材
フレームの素材は大きく分けて4つあります。木製、ステンレス製、アルミ製、カーボン製の4種類で、それぞれの特徴が異なります。
アルミ製やステンレス製は軽量で持ち運びが楽といった特徴があります。頑丈であるため、壊れにくく、一般的に使われているフレームの素材です。
木製のフレームの特徴は重量が重く持ち運びが大変である一方で、おしゃれな印象を与えます。インテリアが好きであったり、写真映えを良くしたかったりする場合は、木製の素材を選びましょう。
カーボン製に関しては、軽くて便利といった特徴があります。ですが、他のフレームと比べて価格が高いため、金銭的に余裕がある人におすすめのフレーム素材です。
■座面の素材
座面の素材は大きく分けて3つあります。ポリエステル、コットン、メッシュで、それぞれの特徴が異なります。
ポリエステル素材は汚れが落ちやすく、強度が高いといった特徴があります。ただし、火の近くに置くと燃え広がる可能性があるため、キャンプ中に焚き火をやる方にはあまり向いていません。
コットン素材は、ポリエステルと異なり着火しても広がらない特徴があります。ただし、他の素材と比べて重量があり、持ち運びの面で大変になってしまう可能性があるため注意が必要です。また、撥水性が弱く汚れが付きやすいといったデメリットもあります。
メッシュ素材は通気性が良く、軽くて乾きやすいのが特徴です。ポリエステルと同じく火に弱いため、火の近くに置くことはおすすめできません。撥水性が良いため、夏場に川の近くでキャンプをする方におすすめできる座面の素材です。
ただし、アウトドアチェアは座面のスペアが別途販売されていることが多く、損傷しても買い換えることができます。
また、中には一定期間の保証が付き、破損時に交換に応じてくれるメーカーもあります。その点もチェアを選ぶ際のポイントの一つです。
■付属品や形
アウトドアチェアは、リクライニング機能、付属ドリンクポケット、付属テーブル、荷物置き、形状など、付属品や機能で選ぶこともできます。
リクライニング機能付きのチェアは、背もたれの角度を調整できるため、快適に過ごせます。ローチェアやハイチェアなどにリクライニング機能が付いていることもあり、よりリラックスして過ごしたい方におすすめの付属機能です。
アウトドアチェアには、飲み物や食べ物を置けるようにするため、ドリンクポケットやテーブルが付いていることがあります。ドリンクポケットやテーブルが付いているチェアは、移動をせずに食事や飲み物が楽しめるのが特徴です。
とくに子連れの方で移動が大変な方は、ドリンクホルダーやテーブル付きのアウトドアチェアがおすすめです。
荷物置き付きのチェアは、小物を置くスペースが確保されており、機能性が向上します。例えば、携帯電話や財布、雑誌などを置くことが可能です。
また、よりリラックスできるアウトドアチェアを探している方は、ロッキングチェアなどを選ぶと良いでしょう。
4.迷ったらとりあえずコレ!オールマイティなアウトドアチェア5選
様々なアウトドアチェアブランドが存在する中で、迷ってしまった場合におすすめのオールマイティなアウトドアチェアを5つご紹介します。
① Helinox チェアワン
ヘリノックスのチェアワンは、軽量でコンパクトながらもしっかりとした座り心地が魅力のチェアです。
バタフライチェアと呼ばれ、背中の部分が蝶の羽根のように広がっており、背中を包み込むように支えてくれるのが特徴です。
組み立て式で持ち運びも容易で、さまざまなシーンで使用できます。
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②CAPTAIN STAG アルミロールチェア
耐荷重が100kgとしっかりした作りのキャプテンスタッグのアルミロールチェアは、折りたたみ式で持ち運びも簡単です。
背もたれが高く、長時間座っていても疲れにくいのが特徴です。
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③KingCamp ヘビーデューティスチール折りたたみチェア
耐荷重160kgの頑丈な作りで、大柄な方でも安心して使用できるキングキャンプのアウトドアチェアです。
コンパクトに折りたため、持ち運びも便利で、ドリンクホルダー付きで機能性も抜群です。
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④ Coleman コンフォートスマートサスペンションチェア
座面に張りのあるサスペンション構造で、快適な座り心地を実現したコールマンのアウトドアチェアです。
座面が高く、立ち座りがしやすいので、アクティブなキャンプにもおすすめです。
⑤STEPSUNS よくばりチェア 2WAY アウトドアチェア
STEPSUNSのよくばりチェア 2WAY アウトドアチェアは、ハイとローを自在に切り替えられ、グランドチェアにもできる高さ調整可能なアウトドアチェアです。
背もたれの角度も3段階に切り替えられ、常に自分好みの形にすることができます。
また、耐荷重は120kgと耐久性が高いのにもかかわらず、軽くてコンパクトなのが特徴です。
多機能であるのにもかかわらずやすいため、コスパ最強なアウトドアで使えるキャンピングチェアです。
公式:【 よくばりチェア 2WAY アウトドアチェア 】 ハイ & ロー 高さ調節・角度調整可能
5.まとめ
アウトドアチェア選びは、様々な要素を考慮することが重要です。まずは自分がどのようなシーンで使用するか、自分に適した種類のアウトドアチェアを選ぶことが大切です。
また、持ち運びやすさ、耐荷重、フレームや座面の素材、付属品や形状など、機能性を考慮して選びましょう。
迷った場合には、オールマイティなアウトドアチェアを選ぶこともおすすめです。どのようなシーンでも活躍できるチェアを選べば、幅広い用途で使うことができます。
最後に、アウトドアチェア選びは楽しみの一つでもありますので、自分の好みやニーズに合ったチェアをじっくり選んで、お気に入りのアウトドアチェアを見つけましょう。